個人事業主時代の売上の管理や会計については、会計本の特典についているようなエクセルのファイルで総勘定元帳や仕訳帳を作って管理していましたが、法人化に伴いクラウド会計のfreeeを導入しました。
freeeを導入することになった経緯
freeeを導入することになったきっかけは、ある税理士さんとの出会いです。
私は、法人化した後に税理士紹介サービスを使って、顧問契約をしてくれる税理士さんを探したのですが、紹介された税理士の中の一人にクラウド会計専門の税理士さんがいました。
税理士さんと面談する時には、まずどのように記帳をしていくか話すわけですが、当社は事業規模も小さく、経費も少ないので、自分で記帳をすることを半ば決めていました。
それで自分で記帳する場合の業務について税理士さんとよく話をしていたのですが、弥生会計などを導入する場合は自分で入力をして、月次の試算表などを税理士に送り、3ヶ月に1回くらい税理士さんに訪問をしてもらいチェックしてもらうみたいな感じでした。
会うのも面倒だし、そんな短時間でチェックできるのかなんて思っていたところで、クラウド会計専門の税理士さんに出会いました。
クラウド会計専門の税理士さんとの出会い
クラウド会計とは、MFクラウドやfreeeといった会計システムのことで、インストール型の弥生会計などと違って、データをインターネット上に登録するタイプの会計システムです。
データがオンライン上にあることで、IDとパスワードがあれば、こちらで入力したものを税理士さんも事務所でチェックしてもらって、問題があれば直すということができるそうです。
いつでも見てくれることで情報共有のスピードが圧倒的に早まり、当社側でもPCを意識することなく、いつでもオンラインでアクセスできるのが魅力です。
外出先のカフェで会社の期末の利益予想を見ながら節税策を考える、なんておしゃれなこともできたりするわけです。
話を聞いた瞬間にめちゃくちゃ便利だと思って、すぐに当社の会計はクラウド会計を導入することを決めました。
クラウド会計のメリット
- どこでも会計ソフトの入力ができる
- 税理士と簡単に情報共有ができる
- 銀行データを自動取り込みできる
- アプリと連動して経費登録もできる
どこでも会計ソフトの入力ができる
クラウド会計の最大のメリットは、データがオンライン上にあり、freeeのサイトにアクセスするだけで登録した会計に関するデータを見ることができる点です。
これにより、自分がどこにいても会計ソフトの入力ができ、税理士とも簡単に情報共有ができます。
Macでも使える
また、Macでも使えるので、ウインドウズ専用だった弥生会計などを利用すると、MACがメインPCの人は会計のためだけにウインドウズのPCを用意しないといけませんでしたが、それも必要ありません。
MAC派には相当嬉しいですよね。
私はウインドウズとMacを両方使うので、事務所ではウインドウズのメイン機からfreeeにアクセスをして、外出先ではMACからfreeeにアクセスするということもできます。
銀行データを自動取り込みできる
また、オンラインにつながっていることで、銀行やカードを登録することができ、入金があったりカード利用があると、クラウド会計システム上で連携をして自動的にデータを取り込んでくれます。
よく利用するものであれば、どの勘定科目、取引先ということもfreeeやMFクラウドが学習してくれるので、ほぼ自動で経理をすることができます。
もちろん、先日口座開設できたゆうちょ銀行の法人口座も、審査落ちしてしまったジャパンネット銀行のビジネスアカウントも自動取り込みが可能です。
銀行やカードだけでなく、ランサーズなどのクラウドソーシングサービスやアマゾン、楽天の出品者アカウント、A8netなどのアフィリエイトサービスとも連携しており、かなりのデータを自動で取り込むことができます。
対応サービスは私が見た時にはMFクラウドの方が多かったですが、freeeでも増えているようです。
アプリと連動して経費登録もできる
さらにfreeeとMFクラウドともにスマホ用のアプリを出しているので、スマホからも会計システムを利用することができます。
スマホから使うので便利そうなのが、レシートを撮影しての経費の登録です。
スマホのカメラで領収書を撮影することで、会計システム上に登録され、その領収書の経費としてのデータ(金額、支払先)をOCRで自動読み込みしてくれます。
精度はまだ低いですが、手入力でも十分便利ですので、領収書はとりあえずカメラで撮影してデータで上げておき、それを後から経費登録すれば経費の漏れもほとんどなくなります。
使い始めたら個人的には一番便利な機能となりました。紙の領収書を全部まとめておいて、後から見直して入力していくのは本当に面倒ですからね。
ついつい後回しになってまとめてやることになっていましたが、今はかなり楽になりました。(それでもちょっとためちゃってますが・・)
クラウド会計のデメリット
- 月額費用なのでコストが高くなる
- 対応してくれる税理士が限られる
月額費用なのでコストが高くなる
クラウド会計のデメリットにはコストが高いという面があります。
クラウド会計は月額いくらという月額課金制になっているため、弥生会計など買い切り型のソフトと比べると、期間が経つほどコストが高くなります。
freeeの場合、ライトプランで月に1,980円、ビジネスプランで3,980円となりますので、それなりの金額となります。
弥生会計が3-7万円くらいするので、2年以上使うとクラウド会計の方が高くなるイメージでしょうか。
この辺りは会社によっても変わると思いますが、コストがクラウド会計の方が高くなる可能性がある点はデメリットとして意識しておかないといけません。
それでも私は、1人会社なのでライトプランで1,980円ですし、それ以上に自分の時間を取れたり経営状況をタイムリーに知ることができるという点を重視してクラウド会計を選ぶことにしました。
というか、選択の余地がないくらい上述したメリットに魅力を感じていました。
対応してくれる税理士が限られる
あと、クラウド会計の普及率は今(2016年11月時点)で、まだ10%にも満たないんだそうです。
まだまだ新しいサービスということで、税理士さんでも対応してくれるところと対応ができないところと分かれるそうです。
税理士を選ぶ上で制約が増えてしまいますが、新しいことにチャレンジしてくれる税理士さんの方が良いと思っていましたし、むしろ古く変化に対応できない税理士さんが検討対象から勝手に外れてくれるので、自分にとっては好都合でした。
クラウド会計に税理士は対応してくれるか
このようにクラウド会計は便利なものですが、対応してくれる税理士さんが限られるという制約もありました。
そのため、クラウド会計を導入すると決めてからは、必ずクラウド会計に対応可能かどうかを税理士にヒアリングすることにしました。
意外に拒否反応を示す税理士さんは少なく、MFクラウドかfreeeどちらかという税理士さんはいましたが、多くの税理士さんはクラウド会計に対応していただける感じでした。
私がIT系の会社なので、税理士紹介サービスの方で気を使ってITに強い税理士さんを紹介してくれていたからかもしれません。
ですので、結局はクラウド会計を導入することで、税理士さんの選択の幅が狭まることはほとんどなく、自分にあった良い税理士さんと契約して、クラウド会計も導入することができました。
最終的に決めた税理士さんがfreeeのみ対応ということでしたので、当社でもfreeeを導入することにしました。
会計色が強く、税理士さんにわかりやすいということで、最初はMFクラウドを使っていたのですが、途中でfreeeに切り替えました。
どちらも無料で利用できる期間が30日あるので、税理士選びをはじめたくらいで使い始めて、使いやすい方を選ぶと良いと思います。
すでに税理士が決まっている人は、税理士とも相談の上どちらが良いか決められるのが良いと思います。
私はMFクラウドの方が使いやすいと感じましたが(常に仕訳が見えるので)、人によっても違うと思いますし、何より慣れるとどちらでも使いやすいと思います。
実際、私は今ではfreeeの方がシンプルで使いやすいように思っています。
MFクラウドもfreeeも無料期間で使い始めると、サポートという名目で電話がかかってきて、早く本契約するように迫ってきます。
私はぎりぎりまで待ったせいか、電話限定の2ヶ月無料コードというのを案内してもらえました。年払い(一括払い)で2ヶ月分お得になるので、合わせると初年度は4ヶ月無料で利用することができるようになりました。
少しでも安くクラウド会計を利用したい人は、電話限定のクーポンをねだってみると良いかもしれませんww(すでになかったらすみません)
いずれにしても無料使用期間中はガンガン使えるので、クラウド会計の導入を考えている人はfreeeとMFクラウドのどちらも無料登録をして、実際に使ってみて使い勝手の良い方を導入されることをおすすめします。
私が会ったクラウド会計専門の税理士さんもそのように言っていましたので、決め打ちせずに使ってみることが重要です。
会社にあった良い税理士を見つける
私は税理士選びに税理士紹介サイトを使って、複数の税理士と面談して比較して税理士を決めました。
サービスと料金の比較ができるのはもちろん、重要となる「顧客の立場に立つ姿勢」や「知識量」も複数の税理士を比較することですぐにわかります。
税理士紹介サービスを4社利用しましたが、ビスカスは業界最多の登録税理士の中から、成約率が高く質の良い税理士から紹介してくれるので、紹介してもらった税理士の質が他社とは全然違いました。
専門のコーディネーターもついてくれて、業種や要望にあった税理士を紹介してくれます。
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