税理士ドットコムの評判は?法人2社・税理士紹介サービスを実際に使った体験談
税理士ドットコムを使ってみた背景
当社は法人を2社経営しており、両社ともfreeeを利用しています。日々の入力は自社で行い、税理士には会計処理のチェック・税務相談・決算・申告をお願いするスタイルです。
加えて、法人でFX取引と一口馬主に関する取引があるため、税理士選びではこの2点への対応可否が重要な条件でした。
顧問税理士の変更を検討し始めたきっかけは詳しくは別の記事に譲りますが、今回は複数の税理士紹介サービスを並行して利用し、そのうちの一つが税理士ドットコムでした。
この記事では、税理士ドットコムを実際に使ってどうだったのかという体験だけに絞ってお伝えします。
今回、顧問税理士を変更することにした詳しい理由については、こちらの記事でまとめています。
今回実際に試した税理士の探し方全体については、こちらの記事で紹介しています。
税理士ドットコムの使い方|Web入力からメール中心の紹介まで
申し込み後、まずWeb上で比較的詳しいヒアリング項目に回答しました。会社の状況や依頼したい業務内容、希望条件などを入力すると、その内容をもとに税理士候補を探してもらえる仕組みです。その後のやり取りは基本的にメールが中心で進みました。
今回は税理士ドットコムと並行して、別の税理士紹介サービスも利用しています。
もう一つ利用したのが、電話ヒアリング中心の税理士紹介サービス「ビスカス」です。
ビスカスについても、問い合わせから税理士紹介・面談まで実際の体験をまとめています。
そちらは電話で詳しくヒアリングするスタイルでした。
電話には細かなニュアンスをその場で伝えられるという良さがありますが、正直なところ、私にとってはWeb入力→メール紹介という税理士ドットコムの進め方のほうが使いやすく感じました。
普段使っているWebサービスに近い感覚で、自分の空いた時間に返信できる気軽さがあります。この点でのサービスUXについては、税理士ドットコムはかなり好印象でした。
実際に紹介された2つの税理士事務所
税理士ドットコムからは2つの税理士事務所を紹介してもらい、両方と実際に面談しました。ここでは仮に「D事務所」「E税理士法人」と呼びます。
D事務所|代表本人が担当も、物足りなさが残った面談
D事務所は代表税理士本人が担当する事務所で、契約後も代表本人が引き続き対応してくれるとのことでした。freeeへの対応は可能で、法人FXの顧客対応経験もあり、条件面では悪くありません。一口馬主については経験がないとのことでしたが、説明したところ対応は可能という回答でした。
ただ、実際の面談は20分弱と短く、その内容のほとんどが、こちらが会社の状況や現在の経理方法を説明する時間に費やされました。先方からの質問や提案はあまり多くなく、事前にこちらの情報を十分確認したうえで面談に臨んでいるという印象も薄いものでした。
そのため、この税理士に依頼すると現状から何が変わるのか、どんな対応や提案をしてもらえるのかを、面談後もあまりイメージできませんでした。料金は法人2社合計で年間86万円。2社まとめて依頼することによる割引はなく、今後売上によって料金が上がる可能性もあるとの説明でした。
条件だけを見れば悪くない事務所でしたが、料金・面談内容・提案の少なさを総合すると、個人的な評価は45点程度にとどまりました。契約候補からは外しています。
E税理士法人|印象は良かったが決め手に欠けた理由
E税理士法人では、代表の公認会計士・税理士本人と面談しました。この方自身は信頼できそうな印象で、面談の感触は良好でした。契約後は代表・別の税理士・アシスタントによるチーム体制で担当し、日常的な業務はアシスタントが中心になる予定とのことです。担当者の離職も比較的少なく、頻繁に担当が変わる心配は少なそうという説明でした。
freeeのチェック頻度はこちらの希望に合わせて調整可能で、Chatwork+Google Driveでのやり取りにも対応。定期面談は基本的にWebで年2回程度というスタイルでした。法人FXも顧客対応経験があり、一口馬主についても現在の会計処理を説明したところ、内容を理解してもらえました。補助金など税務以外の情報提供も行っているとのことです。
料金は通常1社あたり年間39.6万円のところ、法人2社まとめて依頼する旨を伝えると値引きがあり、法人2社合計で年間72.6万円となりました。十分検討できる水準の料金です。
E税理士法人自体に大きな問題があったわけではなく、個人的な評価は83点程度。最後まで比較対象になり得る候補でした。それでも最終的に契約しなかった理由は、次の項目でお伝えします。
同じ見積金額でも中身はここまで違う
今回、E税理士法人とは別に、もう一つの紹介サービス経由で紹介された税理士法人からも見積もりをもらっていました。その金額が、法人2社合計で年間72.6万円と、E税理士法人とまったく同じだったのです。
金額だけを見れば横並びですが、内容には違いがありました。別ルートで紹介された税理士法人では、契約前に実際の担当予定者と面談ができ、その担当者の印象も良好でした。freeeのチェック方法についてもより具体的な説明があり、税務面での提案内容も踏み込んだものでした。税務調査への対応経験や実際の対応方法についても詳しい説明があり、組織としてのバックアップ体制、社会保険の相談体制、弁護士や司法書士との連携体制まで整っていました。
同じ料金であれば、サービス内容がより充実しているほうを選びたいと考えるのは自然なことです。そのためE税理士法人とは契約せず、別ルートで紹介された税理士法人に依頼することにしました。これはE税理士法人の質が低かったということではなく、あくまで比較したもう一方がそれ以上に魅力的だった、という結果です。
契約しなかった後の税理士ドットコムの対応
2つの事務所との面談を終えたあと、税理士ドットコムの担当者から「面談した税理士と契約するかどうか」を確認する連絡がありました。最終的に別の紹介サービス経由の税理士法人に依頼することにした旨を伝えて断りましたが、そのやり取りも特に問題なく終了しています。
無理に契約を迫られるような雰囲気はなく、ヒアリング→紹介→面談→フォローという一連の流れは全体を通してスムーズでした。契約に至らなかった利用者に対しても、対応が丁寧だったという点は、率直に良い印象として残っています。
税理士紹介サービスとの付き合い方で感じたこと
今回、税理士ドットコムと別の紹介サービスの両方を実際に使ってみて感じたのは、「サービスそのものの使いやすさ」と「実際に紹介される税理士の質・相性」は分けて考えたほうがよいということです。
サービスの使い勝手という点では、Web入力とメール中心で進められる税理士ドットコムのほうが個人的には好印象でした。一方で、電話ヒアリング中心の別サービスは、最初の担当者対応に少し気になる部分もありました。しかし、最終的に契約することになった税理士法人は、その電話ヒアリング中心のサービスから紹介された候補だったのです。
つまり、サービスの使いやすさで見れば税理士ドットコムに軍配が上がり、最終的なマッチング結果で見れば別サービスに軍配が上がる、という結果になりました。どちらか一方のサービスだけを使っていたら、比較対象を得られないまま契約を決めていたかもしれません。
面談しないと分からないことがある
条件や料金だけを見て判断するのではなく、実際に候補と面談することの重要性も、今回の経験を通じて強く感じました。
- 実際に誰が担当するのか
- 担当者と話しやすいか
- こちらの会社に興味を持ってくれるか
- どの程度質問や提案をしてくれるか
- 契約後の対応をイメージできるか
これらは、資料や見積もりの数字だけでは判断できません。今回D事務所とE税理士法人で評価に大きな差がついたのも、実際に面談したからこそ見えた部分でした。
まとめ|税理士ドットコムは使う価値があるか
結果として、税理士ドットコム経由での契約には至りませんでした。しかし、それをもって「税理士ドットコムが良くなかった」とは考えていません。むしろサービス自体の使いやすさには満足しており、実際に紹介してもらった2つの候補のうち1つ(E税理士法人)は、最後まで十分な比較対象になる事務所でした。
税理士紹介サービスは、自分に最適な税理士を自動的に決めてくれるものというより、自分でゼロから探す手間を減らし、比較する候補を効率よく作ってくれるサービスと考えるのが近いと感じています。
その意味で、税理士ドットコムは「気軽に候補を集めたい」「電話でのやり取りより、Webとメールで自分のペースで進めたい」という方には、試してみる価値があるサービスだと感じました。一方で、紹介されたからといってすぐに決めるのではなく、必ず実際に面談し、可能であれば他のルートとも比較したうえで判断することをおすすめします。
今回紹介してもらった候補も含め、実際に5つの税理士候補を比較・面談しました。
料金だけでは分からない違いや、面談して分かった税理士選びのポイントはこちらでまとめています。
顧問税理士変更シリーズ
- ① 顧問税理士を変更することにした理由
- ② 法人の税理士の探し方|実際に試した3つの方法
- ③ ビスカスを実際に使ってみた体験談
- ④ 税理士ドットコムを実際に使ってみた体験談
- ⑤ 顧問税理士の選び方|5社を比較・面談して分かった7つのポイント
- ⑥ 顧問税理士を変更|5社を比較した結果と費用・手続きまとめ